そういえば昔見た『ザ・ノンフィクション』は、今よりかなりシビアな現実を映していたな、と思いだした。

私が見たのは、お酒をやめられない中年男性と、年老いた母親。番組側は、男性に病院に行くように言わなかった。もしかしたら、そうやってその親子に入りこむことで、ドキュメンタリーとして成立しなくなることを避けたのかもしれない。けど、その男性が亡くなったことで、番組に批判的な意見があったのをおぼえている。

でも、『ザ・ノンフィクション』をかばうわけじゃないけど、アルコール依存症の治療は、本人に治療する気がないと無理だ。あの男性には、いくら母親に怒られ、あきられられても、お酒をやめる気すらなかったようだったし。



元看護師で、借金が500万円ある女性が風俗で働いていた。モザイクで顔を出していないとはいえ、風俗店の店内なんて、よく撮らせてくれたなと思う。女性が、報酬として支払われた大量のお札を財布にしまっていた。その額、月160万円。

気になったのが、この女性をナレーションが名字で呼び捨てにしていたんだけど、「仮名」という表示がなかったこと。え、もしかして本名?

しかも、顔出ししてないとはいえ、女性は下着の上にスリップドレスというきわどい姿でカメラに撮られていた。
「見られたくもない裸見られてさぁ」と、カメラの前で仕事の愚痴を言う女性の話し方は、そんなにメンタルがやられていなさそうに見えた。