エースさんもバイトをいろいろとしていた。

時計の形を手でやろうとして、おそらく針の動き。両手の人差し指を動かす。

エース「朝9時から夕方5時まで出前。夕方5時から6時までのあいだに移動して、難波で出前して、
自転車で梅田まで……、
難波梅田って言ってもわからへん」

若林「バイト終わるまで時間かかるぞこれ。笑」

うん、テレビ朝日は港区六本木、東京なのよ。

あと私も、難波とか梅田って言われても、地名は聞いたことあっても、位置関係まったくわからないので「ん?」なんですよ。

寺家「(エースさんに顔を向けて)それはもうしょうがないから、言ってください」

エース「いっぱい働いてました(笑顔)」

寺家「(笑う)」

若林「あきらめんなよ」

略しちゃった。

若林さんに「バイトでミスしないの?」と問われ、「1個のことしかしないです。ミスしないように、ほかのことをおぼえないっていう」

エース「9年やってる居酒屋のバイトあるんです居酒屋の、で、9年、レジ触らなかったです」

教室からいっせいに「えーっ?」

エース「ひたすら串カツ運んでました」

若林「串カツだけじゃねぇだろ(笑)」

レジ打ちは不得意、ミスると判断して避けたんですかね? 
でも、同じことだけをやり続けている店員に何も言わなかった、その大阪のバイトのお店の人たち、やさしい。

劇場では、ランキングの下のほうにいて、入れ替え戦にも出まくっていた、とエースさん談。
M-1で見せたあのスタイルになるまでは、全然ダメで、すでにほかのコンビで大阪の仕事の枠が埋まっていた。

こういう話を聞くと、芸人ってほんと実力主義の世界だし、厳しい世界なんだな、と思う。