それと最近、テレビで「チビ」っていう言葉が使われなくなったけど、身長が低いイジりも笑える多様性もあってほしい、と井口さんが言っていて。そういうのがどんどん進むと、もしかしたら、「初期アバターみたいな」なんの特徴もない人しかテレビに出られなくなるんじゃないか、と。

これ、「ルッキズム」っていう概念が入ってきたからなのかな。
「チビ」以外にも、「ブス」とか「デブ」とか、外見を悪く言う言葉はテレビで見聞きしなくなったし、それで笑わせようって言うのも見なくなったし。


「イジる」ことについて、濱田さんから後記があり、その中に、濱田さんがR-1の優勝冠番組で爆笑問題の太田さんと対談したときのことを書かれていて。

＜初対面の俺に、「俺がやってるラジオ局のコンセプトは　”聞けば見えてくる”なんだよ」と言ってくれて

「じゃあそのラジオを聞いたら俺も見えるようになるかもしれませんね」と返したことがすごくうれしくて印象に残っています＞

＜他にも「目が見えない芸人ってことで世間からいろいろ言われるだろうけど　そういうのはどう思ってるの？」と聞かれた時に
「そんな意見は眼中にないです」と返した時に笑ってくれたのが嬉しかったです。＞

「眼中にないです」
これには久保田さんも井口さんも笑っていました。

井口「”眼中にない”って、やっぱり、普通の人が言ったらウケないけど、濱田くんが言ったら最高の言葉ですよね」

久保田「これで、問われるのはこっちなんですよ。向こうは、勇気を出して言ってくれてるから。”眼中にないですよ”ってそれ見えてないからっていうこともツッコまなあかんし」

井口「そうですね。イジってほしいと思ってくれてるってことも、まわりが気を使いすぎてたりすることもあるかもしれないしね」