劇場から少しずつテレビに活動の場を移し、ついに「卒業」という形で劇場を去ることになった。
さらに、「笑っていいとも!」のレギュラーになり、劇場に観に来るお笑いファン以外の人にも顔と名前を知られるようになった。
3人は華々しく、次のステップに駆け上がっていった。

ああ、こうやって人は売れていくんだなぁ、とドキドキしながら見ていたのをおぼえている。

でも、パンサーをテレビで見るようになって、ひとつ気になることがあった。

それは、ネタをやらない、ということ。

ネタ以外で、例えば街を歩いてロケをしたり、ドッキリにひっかかったりしていた。芸人というより、タレント的なものが多かった。

ネタが見られたのは、『エンタの神様』の特番で年に一回、数分だけという、ごくわずかなもの。