でもこの『くすぶり女とすん止め女』は違った。

まず第1話で、始まってすぐ、夫婦が夜の営みをしているところから始まる。夫がVRのゴーグルをつけていて、妻に声を出すなとキレる。
この夫、経済DVやモラハラをするひどい男なんだけど、妻の郁子は「抱いてもらっているだけマシ」と心の中で言い、耐える。

ほかにも、子どもたちの見ている前で怒鳴ったり、料理に文句を言ってゴミ箱に捨てたりする。それでも何も言い返すことなく、「会話があるだけマシ」と耐え続ける郁子。そうやって何度も「〇〇だけマシ」と耐えているんだけど、DVやモラハラのシーンは見ていてほんと嫌な気分になった。あれを見た女性の血液を調べたら、ストレスホルモンが出てるんじゃないだろうか。

そしてもう一人の主人公、ほのかは、彼氏がいるんだけど、その彼氏にはほかに女がいる。どうやらその女のほうが本命で、ほのかは彼女と会えないときに利用されている、2番目の女。

行きつけのスナックに行き、ママに「2番目の女なんてやめちゃいな!」と言われても「男ゼロよりマシ」と答えるほのか。
するとチーママに「誰かよりマシっていう考え方、もうやめなさいよ」と一言。