本当のことを知った光晴。

整形していたことに対して、嘘をつかれていた、と思った光晴。
怒りだし、「だって顔整形なんだろ? 偽物ってことじゃん」と言う。

そんな光晴に対し、彩は「でも光晴は、その整形した顔の私が好きだったんじゃないの? 逆に訊きたいんだけど、自分の欠点を自分の努力で直そうとすることって嘘なの?」と。

ナンパで声をかけたのは光晴だし、彩の外見を見て好きになった、というのは、間違ってはいないはず。

光晴は、「整形は努力じゃない」。

このあと2人はお互いの価値観が違うことに気づき、関係は修復されなかった。

先に彩が帰ることに。別れ際、彩は光晴にスマホを見せ、整形する前の自分の写真を見せた。かすかに、光晴の表情が驚きに変わる。それを見て、「ほらね」と、少し自虐的に見えるような笑みを浮かべ、その場を後にする彩。

一人残された光晴は、頭を下げ、うつむいていた。
彩にいくつも嘘をつかれていたことに加え、最後に見せられた整形前の顔も、ショックが大きかったようで。