カフェで、心の中の愚痴をパソコンで文章にするチカラ。

＜私は貝になりたい。いや、猫になりたい。＞

ふと見ると、マンションのベランダの室外機の上に、あのトラが。

＜今日も気楽そうでいいな～猫君は。＞

ため息をついて、すべての文章をパックスペースキーで削除するチカラ。

マンションの前に、灯とマリアさんがいる。灯、こっちに向かって手を振ってる。
二人のいるマンションの前に移動したチカラ。
マリア、子どもをおろすのをやめ、チカラが本当の父親ではないことを医者に言った、という。介護の仕事を探すことにした。

気が変わったのは、
マリア「私といっしょに悩んでくれる人が、同じマンションにいるからです」

ナレーション「いや、そんな……。もっと言ってよ灯ちゃんに」

実は、灯がマリアが働いていた会社にいっしょに行ってくれて、マリアにいろいろな権利があるのに会社から説明がなかったことを灯が怒ってくれて、解雇手当をもらえるようになり、次の仕事が見つかるまで、マンションにいてもいいようになったという。

灯の行動力、すごい。

ということは、「いっしょに悩んでくれる人」って、チカラじゃなくて、灯？　
いや、チカラと灯？　チカラだっていっしょに病院行ったりしたよ？

お店に戻る灯に、自分も仕事を探しに行くから、と灯とマリア、２人で去っていく。いつの間にか仲良くなってる様子の二人。