チカラ「でも、今、マリアさんにとって、日本が冷たい国になってしまったのは、すごい残念だし、すごい悔しいです。

今、僕にできることは、あなたの話を何時間でも聞くことぐらいです。あとは、えっとー、毎日「こんにちは」ってあいさつすることもできるか。

そんなの、なんの意味もないって思うかもしれないですけど、僕は、清江さんとか、託也くんとか、ついこの間まで知らなかったご近所さんが、「こんにちは」ってあいさつしてくれるだけで、
「あなたは私と同じ、この世界で生きてますよ」
って認めてくれたみたいでなんだか嬉しいんです。その、仲間内に、マリアさんも入ってほしいんです。みんなあなたを絶対好きになると思うから。

こんなときになに言ってんだって感じですけど……、とにかく、日本の男を代表して、謝ります。ほんとに、すいませんでした!」

と、頭を下げたチカラ。

いやぁ……、すごい長ゼリフ。書くの疲れたよ。

そんなチカラを無表情で見下ろすマリア。
マリア「もう、大丈夫です。先に帰ってください」
一人で診察室に入っていく。