テレビの感想文

マンションの前に戻ってきたマリアとチカラ。マリア、おなかの子はおろし、介護の仕事ができる会社を探すという。借金があってベトナムに帰れないし、中絶にはタイムリミットがある。

マリア「私が好きだった男、いっしょに寝たら、みんな私捨てた……」

うっ……。こういう、視聴者の胸をエグるようなセリフが出てくるのが、遊川さんのドラマだよなぁ。

マリア「もう、男いらない。一人で生きていく」

チカラ「いや……、そんなこと言わないで」

マリア「(ふりかえって)もう、放っといてください! あなたに関係ない!」
マンションに入っていくマリアを追いかけることができないチカラ。

そう、「関係ない」んですよね、チカラは。マリアの人生、マリアの決断したことには、深くかかわることはできない。これが「ご近所さん」の限界なのか。


自宅のキッチンで、灯の隣にいるチカラ。

灯「あのさぁ、こういうとき、何があっても産むのが正しいみたいな風潮日本にあるけど、子ども産んで働きながら育てなきゃいけないのは、女なんだからね。その辺、ちゃんとわかってから言ってよ男は」

女なんだからね、の「女」の部分に力をこめて言う灯。

灯、マリアのことで悩んでるチカラに「ストップストップストーップ!」と怒る。いつもより怒っていて、怖い。
子どもたちも、母親がいつもより怖いと気づく。

愛理「(小声で)しかたないよ……。マリアさんへの嫉妬が30パーくらい入ってるから」

高太郎「嘘……」