一塁に続く白線をなぞるように歩いている古畑を見送っていた西園寺が、なにか察したのか、
「古畑さん! すぐに、戻ってきてくれますよね?」
と呼びかけると、

古畑は立ち止まって振り返り、両手をてんびんのように左右に広げ、口角を上げて、YESともNOとも言わず、また歩きだしていく。

ここでいつものエンディングテーマが流れ、古畑は野球場の出入り口へ、今泉は拾ったボールをネットに投げて遊んでいて、西園寺はその場に立ったまま古畑を見送っている、そんな三者三様でドラマが終わっていく。

エンドロールが終わると、「この事件は創作であり古畑任三郎は架空の刑事です。」と、いつもの字幕が表示されて終了。