そのとき、元子が言ったセリフが、元子らしくて。

「父の死に顔を見たとき、死んだら負けだっておもった。私は絶対にあの人みたいにはならない」

「父が金(かね)に負けたなら、私は勝ってやるって決めたの」

父親は借金をしていて、元子の家には借金取り(どう見てもヤクザ)が来ていた。土下座して謝る父親を、幼い元子が見ていたら、そんな彼女を父親は怒鳴りつけた。
結局、その父親は首をつって自殺。見つけたのは元子だった。

過去のトラウマも含めて、これが彼女を動かしている原動力なんだろうね。



教会の中で、亡くなった橋田の棺の前に立つ楢橋と元子。

黒いヴェールをつけた元子が、
「神代さん。私に、出資しませんか?」

お金をだましとった相手に、去り際にこんなこと言える?

言われた神代、笑ってる。まあ、笑ってるのもすごいよね。すごい金額とられたのに。

元子は銀座にお店をオープンする。また、銀座の女として生きていく。
夜の街を、紫色の着物を着た元子が歩いている。かすかに微笑む元子。
そこでドラマは終了。