結核は不治の病だ。治療法が確定されていない。 さっきの薬だって、結核を治すものではない。 せいぜい、進行を遅らせるものだった。 発症してしまえば、絶対に治ることはない。だんだん衰弱していって、そして最後には…… 再び腕で目元をこすり、血を振り払った。 このとき振り払ったのは、もしかしたら血だけではなかったのかもしれない。 もうすぐ階段を登り切る。 何度転けそうになっても、足だけは止めなかった。 沖田さん、沖田さん。 なんでなにも教えてくれなかったの……! 「沖田さん!!」