俺は全速力でその場を去った。 とにかく走って走って走って、ようやく家についた。 それからしばらく、俺はあの電話ボックスには近づかなかった。 赤ちゃんのことは親も、学校のみんなも信じてくれなかったけど、俺が見たのは、間違いなく電話ボックスの赤ちゃんの霊だった。 やがて半年が過ぎた頃…。