カケルの家は、公園からけっこう歩いたところにある林の近くにあって、ちょっとカビ臭い、平屋の木造住宅だった。 家に入ると、 「まぁいらっしゃい! あなたが啓介君ね! いつもカケルがお世話になってます」 明るい家の中で、割烹着姿の若い母親が僕を迎えてくれた。 「お、お邪魔します! あの、家に電話したいんで、電話かりてもいいですか?」 「あっ、はい、どうぞ使って!」 僕は夕飯をカケルの家で食べることを伝えるために電話をかりた。 「えっと、これどうやって使うんだろう?」