大丈夫。あんなのただの噂だ…。 なにもいない…。なにもいない…。 俺は自分を励ましながら、背筋を丸め、一歩一歩、電話ボックスに近づいた。 やがてライトが照らす輪の中に体が入り、ちらりと横を見ると、不気味な電話ボックスの古ぼけた内装が目に写った。 ……と、そのときだった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛っ…… う゛う゛ぁ゛あ゛あ゛……………………!!!!!」