俺の住んでいる家の近くには、きつねの神様がまつられた稲荷神社があった。


その神社は急な登り坂に沿うように建てられていて、参拝客の他、夜には坂で練習するランナーがよく走っていた。


中学の陸上部に所属していた俺も、よくその神社でジョギングをしていた。


しかし、その神社には一つ怖い噂があった。