階段いっぱいに避けると、その少女は何事もなかったかのように俺の横を素通りした。顔は見ようと思えば見えた。だけど怖くてそれはできなかった。 そのかわり、少女の手にキラリと光る何かが目に入った。 俺はそいつが行ったのを確認して恵のもとにむかった。なんとなく、嫌な予感がした。 「おい、恵!! 大丈夫か!?」 俺がインターフォンを鳴らすと、