『真莉亜のそういうところ好きだよ』

「え」

ずきゅん!

『私もできるだけ気をつけて見ておくね』

原作では嫌われ者立ち位置な私にとって瞳に好きって言ってもらえるのはかなり嬉しい。

前世の記憶を取り戻したおかげで少しずつ変わってきているよね?


『じゃあ、当日連絡取り合おう』

「ええ。またね、瞳」

瞳との電話を終えて、ベッドに寝転んで欠伸を漏らす。

あの三人のうちの誰かに気があるんじゃないかって思われないように気をつけないといけない。

今回は聞かれたのが瞳だったからよかったけど、他の女の子たちに怪しまれたらどうなってしまうことやら。

相手が雅様たちだったらかなり厄介だし、私を犯人が彼らのことが好きって人だったら動機を作ってしまうかもしれない。

第二茶道室以外ではあまり関わっていないから今のところ大丈夫だとは思うけど。