練習会場は文化委員が交代で管理してもらえることになったから、放っておいても大丈夫だけど、


クラス準備は生徒会室に人がいないと道具を取りに来たりするのに使えなくなってしまう。


だから2人は生徒会室で待機。


私たちは文化委員と体育委員、演技練習の終わった生徒に会場準備を手伝ってもらうことになっている。


ずっといてもらうとクラスの準備が進まないのでシフト制にして既に準備を進めてもらっている。


これを組むのに夏休みすごく時間がかかった。


頑張った甲斐あって予定通りに進んでいるよう。



開けっ放しの講堂の扉を過ぎると舞台には文化祭第一幕と言う垂れ幕がかかっている。


書道部に書いてもらったものだ。


美術部には第2部2日目の一般公開の時の看板を描いてもらった。


とっても可愛かった。



「南さん!プリント手伝います!」


率先して走ってきてくれたのは文化委員の一年男子だ。



「ありがとう。これ席1つ1つに置いていくんだけど、みんなでしてもらえる?」


「はい!もちろんです!」


男の子には私が持っていた400枚ほどのプリントを渡した。


伊織が持っている600枚は通り過ぎる文化委員に100枚ほどずつ渡していった。