翌日、あたしはボンヤリとした頭で目を覚ました。


窓の外はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそうだ。


昨日までの晴天はどこへ行ったのかと、暗い気分でため息を吐き出した。


颯樹から連絡が入っていないかスマホを確認したけれど、誰からも連絡は入っていなかった。


颯樹はあれからどうしたんだろう。


真っ直ぐ家に帰ったんだろうか?


なんだか妙な胸騒ぎを覚えながら身支度をして、家を出た。


薄いピンク色の傘を右手に持ち、左手で単語帳を開く。


口の中で英単語を呟きながら学校へと向かう。