そう聞くと「少し紗菜にも手伝ってもらった」と、答えた。


あたしが命令をするまでもなく、2人はとても強力的だった。


あたしは嬉しい気持ちを押し込めて、もう1度ルーズリーフへと視線を落とした。


今読んだところで小さな違和感が胸に引っかかっていたのだ。


「ここってなんか変だよね」


あたしは《それが引き金となったように》という部分を指さして2人に言った。


「そうだよね。クラスメートがカッターナイフで強行に及んだ時に、同じように暴れ出す生徒が続出した。そこはあたしも妙だと思った」


紗菜がそう言った。


「普通逃げるよね」


亜美が言う。