「それに、これ見てみろって」


そう言われ、渋々颯樹のスマホに視線を向ける。


そこにはゲームで有利になれるグッズが沢山表示されている。


例えば対戦相手の画面上に現れて相手の気持ちをコントロールするキャラクターなんていうものある。


価格は1億円を超えているけれど。


「これを購入すれば1度に何人もの奴隷を手に入れる事ができる」


颯樹が1つの商品を指さしてそう言った。


その先にはイモのイラストのアイコンがあった。


誰かと主従関係にいながらも、他の誰かとゲームができるらしい。


上手く行けば芋づる式に奴隷を増やす事も可能、ということのようだ。


「こんなアイテムがあっても、ジャンケンに負けたら意味がない」