いくつかの鍵を持って確認した時、突然その数字が目に飛び込んできた。


「あった!」


と、思わず声を上げる。


残り時間はあと3分だ。


2003と書かれた鍵をしっかりと握りしめ、ドアへと向かった。


「待って……見つからない!」


アユの焦った声が聞こえて来る。


「ベッドの引き出しかもしれない!」


あたしはアユへ向けて声をかける。


「どこ、どこ!?」


「落ち着けアユ。絶対に見つかるから」


その声は悠太郎だった。


悠太郎も鍵を見つけたのか、落ち着いた声になっている。