帰ろうとしたら、足元からカサっと音がした。 「ん?」 よく見ると紙が落ちてあった。 さっきまでなかった紙を不思議に思って拾って見たら、 『夜は表通りの方から帰ったら?』 急いで書いた字体。 簡単な地図まで書いてくれてる。 …優哉先輩? なかなか暗闇から出てこなかったのはこれを書いてたから? 「ふはっ!暗闇でどうやって書いたの」 自然と暖かい気持ちになって、優哉先輩の言った通りに賑わってる表通りから帰った。