古高は、天井からロープで吊るされ、足の裏には釘が刺さり、その上にロウがついていた。



「誰が来るかと思いきや、ただの小娘か」




「よくここまで耐えましたね」




「はっ。なんだそんな事を言いに来たのか。」




「いいえ」




そして私は外にいる土方さんに聞こえない程度の声で言った。




「強風の日、御所に火を放ち佐幕派公卿の中川宮を幽閉、京都守護職の松平容保以下佐幕派大名を殺害し、天皇を長州へ連れ去る……」




「っ!!お前……まさか仲間か?」




「そう見えますか?」




「……では何故知っている」




「さぁ?」




「何者なんだ、お前は」




「秘密です。もうあなた自身の言葉で洗いざらい、吐いて頂けますよねぇ?」