「ただし、二つ問題がある。一つ目は、タイムスリップをした後のタイムリミットは2年」
「え?」
「2年じゃ。.....向こうへ行った者の寿命の残り年数じゃ」
「………」
「ペンダントを地に埋めれば直ちに文ちゃんは死んでしまう。それでも、行くのかい?」
「この世界を変えることが出来るのなら、私は命なんて惜しくありません」
「そうか.......」
老爺は、複雑な表情で私の手を握った。
「すまんのぅ.....お前さんだけにこんな辛い思いをさせてしまって...」
「そんな事ないです」
「わしは文ちゃんに笑顔が戻ればいいと思っておる。どうか、どうか.....」
「おじいさん.....」



