そして3日目。ふと七色のペンダントを見つめると、いつにも増して綺麗に思えた。
よく見たことは無かったけど、とても綺麗な、水晶のような物が埋め込まれていた。
見入っていくうちに、その中に何かが映し出された。
それはまるで、思い出のように私の頭の中に入り込んできた。
高いビルが立ち並ぶ街。
ここ、見覚えがある。私が戦場から離れ、少しの間だけ暮らした平和な街だ。
そして新選組を知るきっかけとなった趣のある図書館。
そこにいたのは当時の私と、館長の小さな老爺。
「これ、お前さんにやるよ」
そう言って老爺が渡したのはこの七色のペンダントだった。



