大島文サイド



「あの...辻斬りの方は.....どうなったんでしょうか」



「死んだよ。すぐに隊士が向かったんだが、残ってたのは黒い炭のようなものだけだったと」



「炭.....??」



どういうこと.....?



「跡形もなく消えてたんだ」



その時、私は彼の言っていた言葉の意味深さを痛感した。



「そう、なんですか...」



「まぁお前は気にしなくていい。仕事は当分休め」



「はい」



「あ、それと、あの時の親子が見舞いに来てるぞ」



「えっ」



「礼を言いたいんだとよ」