あれから5日。



つきっきりで看病をしていた山崎が俺の元へ走って信じられないというような笑顔で言った。



「大島が、目を覚ました!!!」



「ほんとかっ!!!!」



俺らしくない。



身体が飛び上がった。



皆もそれにつられて大島の部屋に来た。



「大島、大島!!大丈夫か?!」



「ひじ、か、た.....さん...みんな、も.....」



「良かったぁぁ.....う゛ぅ...」



平助が泣き叫んでまだ寝たままの大島に抱きついた。



「ん゛っ」



「おいっ、平助、大島が苦しいだろ.......良かったな、大島」



まだ辛いのか、大島は微笑むだけだった。