「斎藤さん…」 「未来がどうだろうと、俺たちのやっている事が間違っていようと、俺たちは決めた事は必ず最後まで抜く。この身が朽ちるまでな。それが誠の武士というものだ」 「はい.........」 「誠の花。良い名を貰ったな」 そう言って、斎藤さんは私の頭に手を乗せ撫でた。 ここへ来て、何を考えているのかすら一切わからない彼だったが、その時は月の光の逆光の中、確かに微笑んでいた。