浅葱色の羽織を着た大きな背中



顔はぼやけてるけど、こちらに手を伸ばす人



なにこれ……



「………ですか?」



え??



「大丈夫ですか??」



気づいたら、さっきの人が私の顔を覗き込むように手を振っていた。



「あ………すみません。大丈夫です」



「そういえば!!この木、珍しいものがあるんですよ!!」



そう言って彼は、木の根元へ駆け寄った。



「ここ!!なんか、ペンダントみたいなものが埋め込まれてるんです!」



「あ、それ………」



「いつこんなふうになったんですかねー」