「あなたはこの辺に住んでるんですか?」



「いいえ。東京から来ました」



「遠いーーー」



「ですねー……」



「もう帰っちゃうんですか?」



「今日来たばかりで、3泊ほどして行こうかなと」



「じゃあまだいるんですねっ!!無理だったらいいんですけど、この後予定が無かったら僕の道場へ来ていただけませんか!?」



「是非!」



「やった!」



その瞬間、私の脳裏をなにかが過ぎった。