「この桜、綺麗ですよねー」
声のした方を見ると、道着を着た美男子が私に向かって微笑んでいた。
怪しい人ではない……かな…?
「そうですね……あの、この辺に住んでいる方なんですか?」
「そうですよ!よくわかりましたね。なんで……」
「道着………」
「あっ!!忘れてた。僕、ここの近くにある剣道場で稽古してるんです。休憩になるとこうしてここへ来るんですよー」
「剣道!私もやってますよ」
「え!!ええぇぇぇえぇえ!!!!」
ものすごい声をあげた後、ハッとして「じゃあもしかして……」と首を傾げた。
「もしかして??」



