━━━━━━━━━━━━ 2714年 桜の花びらが舞うこの日、私は旅行がてらに京都へと足を運んでいた。 駅の地下通路を彩る幾枚ものポスターには、 樹齢1000年を超えると言われる、淡いピンクの花弁を持つ美しい大きな桜の木が一面に載せられていた。 「凄い………」 あとで行ってみようかな。 多くのお寺巡りをした後、桜の木を目指して歩き始めた。 道中で見つけた、人気もない古い図書館に引き寄せられるように立ち入ると、ある一つの本の前で立ち止まった。