その頃、新選組では会議が行われていた。
「文の件についてだが、残念ながらまだ何も手がかりは見つかってない」
「そんな……文は大丈夫なのかな」
心配そうに聞く平助に、山南は眉をひそめて言った。
「半々といったところでしょうね」
「総司、大丈夫か」
「僕は大丈夫です」
「あいつは死なない」
「だったら早く見つけてあげないと……それに、文にもしもの事があったら……もうどうすればいいかわからない」
悔しそうに嘆く沖田は、目の下のクマが目立っていた。
「総司……」
「最近、長州に目立った動きがありません。それが不自然でなりません」



