帰ってから部屋でかんざしを付けると、吉田さんの元へ向かった。 「吉田さん、見てください。どうですか?」 「っ……」 吉田は、かんざしを挿した文の姿に頬を赤く染めた。 「吉田さん?どうですか??」 「い、いいんじゃないか?」 「フフ……」 吉田は、ここへ来て初めて笑った文にますます頬を赤く染めた。 「顔真っ赤ですよ。熱あるんじゃないですか?」 「うるせーよ。あっちいけ」 「ぶー」