爽月さんは、俺達を実家に案内してくれた。




「「「「お邪魔します」」」」









「紫苑だけでなく、あの子まで死んだのは貴方のせいでしょ!」






「何を言う!お前だって、奈々絵を嫌っていたじゃないか!」







足を踏み入れた途端、耳をつんざくような怒鳴り声が聞こえた。










……今、なんて言った?





奈々絵って、言わなかったか?







「ごめんね。彼が息を引き取ったという話があってから、私の親や親戚は、こんな言い争いばかりしているんだ」





その言葉に、




俺達は思わず何も言えなくなった。