絶望の島

「そんなことダメに決まってるよ。

人間が怪物になっていいわけないよ。

その人の考えは絶対に間違ってる!」




今まで沈黙を通していた結衣が、非倫理的な遺伝子操作に感情をむき出しにして声を上げた。




「生き物は、生まれたままの姿であるべきでしょ。

何で、人間とゴリラが混じり合わなければならないの?

あなたたちの教祖は絶対に間違ってる!」




「このガキ、高徳様に対して、何てことを!」




そう叫んで結衣の方に向かってきた男の前に、彩斗が立ちはだかった。




「やるのか、このヤロー!

お前らみたいなヒョロヒョロの生物学者なんか、オレ一人で十分だ」




「このクソガキ!」




生物学者は彩斗のその言葉に激昂し、太い木の棒を強く握りしめた。