絶望の島

この小さな島に人間が住むには理由がある。




そう言った太一の言葉に、オレはこの島の真実を垣間見たような気がした。




言われてみればそうだ。




こんな小さな島ではインフラが整わない。




店や娯楽施設もない。




そんな不便な島に住み着くメリットは、きっと誰にも鑑賞されずに生きれることくらいだ。




そんなことを思えば、この閉鎖的空間には、何か秘密があるとしか思えない。




オレたちはきっと足を踏み入れてはいけない場所に来てしまったんだ。




この島にはなぜだか絶望の匂いが漂っている。