オレたちは最初の民家の前に立ち、顔を見合わせた。




「ドアを開けるけど、油断するな。

もしかしたらこの民家に怪物がいるかもしれない」




みんながオレの言葉にうなずいたあとに、オレはゆっくりとドアを開けた。




とりあえず、小屋の中は静かだ。




誰もいる気配を感じない。




だけど、怪物は静かにオレたちに近づいてくるかもしれない。




油断はするな。




この島に安全はないから……。