「莉々菜は私の大切な友達だった。

莉々菜は本が好きだから、私は私の好きなマンガやアニメの話をたくさんしたの。

莉々菜はいつも、そんな私の話を聞いてくれて、私はそんな莉々菜が大好きで……」




オレたちはまだ高校生で、友達が死ぬなんてことが現実としてやってくる日が来るとは思わなかった。




学校を卒業して、就職して、大人になって、いつかは誰かと結婚し、普通に家庭を持つものだって思ってた。




だけど、未来って、何が起きるかわからない。




オレたちはたどり着いたこの島で、友達を失い、今、自分たちも命の危機にさらせれていた。