絶望の島

「泰雅、ここはヤバイよ。

逃げようぜ」




彩斗はそう言ったけど、オレはあまりの衝撃的な光景に足が震えて動けなかった。




人間の体って、こんなにも簡単に壊れて、魂を失うんだ。




生きてることと死ぬことの境目なんて、本当は薄い紙切れ一枚くらいの差しかないかもしれない。




魂を失った肉の塊は、本当に無惨でおぞましい。




もしかしたら、オレたちがたどり着いてしまったこの島には、他にもこんな怪物がいるのだろうか?