絶望の島

「よし、民家が近づいてきたぜ」




「この建物って、簡易的な小屋みたいね」




「何でこんな何もない小さな島に、人が住んでいるんだろう?

水道や電気はどうなってるのかなぁ?」




オレがそう言ったすぐあとに、民家から悲鳴が聞こえてきた。




オレはその悲鳴にハッとして、息をのんだ。




今の悲鳴は、命の危険と隣り合わせの悲痛な叫びだ。




いったいこの小屋の中で、何が起きているんだろう?