「そんな小さな懐中電灯でこの凸凹した道とは言えない道を歩くって肝試しより過酷じゃね〜」
「歩き始めていきなりイヤミかよ。」
「そもそも肝試しなんかやったところでくっついたカップルなんか上手くいくもんじゃないよ〜、心理的な問題だからこーゆの。あれだよ、弱くなった所を異性に守られてるって勘違いの安心感を恋と勘違いする心理的な問題だよ〜?そんでお付き合い始まったら意外に目が覚めるもんなよね〜」
「てめーは心理学者か。」
ブツブツと文句を垂れる神奈に呆れる和樹
「う〜ら〜め〜し〜「おー、出っ歯」
横からカツラを被った松田に気づいた神奈に
和樹は黙ることしかできなかった。
「僕は松田ですよ!!!!矢沢さん〜肝試しなのに台無しですよお〜。」
涙目になる松田を無視してまた歩き始める
神奈の自由さにどうにでもなれと思う和樹。