「おい矢沢サボってねーで動けよ」

そんな神奈に和樹は呆れ顔で近寄る

「なんかさー、勝手に強制的に進んでるからやる気出ないってゆーか。実行委員つってもただ周り見てるだけだし。やる事ないじゃん?」

「まー、分からなくもねーけどよ。女子に混ざって来りゃいーじゃん」

「パンダ集団はメニューの考察してるし、天野さん達はデザイン決めてるし。何をどう混ざればいいの?それにあたしは考えるより行動派なの。」
「ほんとお前ワガママだよな。」

「裏を返せば可愛いってことでしょ」

「可愛くねんだよ。大きな勘違いだわそれ」

「はーー。なにかやる気出るきっかけさえあればバリバリ動くんだけどね。」

「…お前甘いもん好きなんだろ?」

「ご存知の通りでっせーー。」

「じゃケーキバイキングでどうだ?文化祭最後までやりきれたら連れてってやる」

「…え、バカズキが甘いもので釣ってくるなんて。熱でも出た?」

「いたって平熱だ。やんの?やんねーの?」

「ケーキバイキングか…よし、乗った!!!!」