「で?」


無表情にで?を強調する神奈

「な!!とにかく白王子と黒王子に近寄らないで!!!!」


「あのさ〜、聞いてて笑えてくるの必死で堪えるこっちの身にもなってくんね?あと別にあたしから近寄ってないんだけどあんた達なにを見てきたわけ?相手されないからってあたしに当たるのはお門違いだよ?」

「うるせーよブス!!!!」

「はい、出たー。答えられない時に小学生が言うような簡単な単語しか言えないヤツ〜。あとさ、白王子とか黒王子とかココ日本だからね?王子なんて制度あります?なにかとイケメンに王子ってあだ名付けるやついるよね〜。」



冷たい笑顔を浮かべて神奈は続ける


「じゃー、あれだ。彼らが王子ならお前らは庶民のこぎたねぇ娘って所かな?化粧厚いし香水臭いし、頭は小学生並ときたら王子もお断りだよそんな女。あれ、なんかデジャブ?まあいいや。あたしに構ってる暇あんなら自分から彼らに話しかければー。」



図星を喰らったように赤くなる集団に
神奈は別の怒りが湧いて止まらなくなる