後日 約束通り樹にパンケーキをご馳走になり

マネージャーはもうやらないと宣言した神奈

何故か甘いのが嫌いな和樹も付いてきたが。



「で…なんでお前はまたここにいるんだ。」

「せんせー、冷たい事言わないでー。はい、珈琲入れたわよあなた♡」


職員室を熟知した神奈は珈琲を入れて
山口に渡す。まだ時間はホームルーム前

「うん、なんてまろやかな味わい。合格だ」

「それはそれは、ところでさ〜この高校緩いよね〜。あたし前の学校で地毛なのに染めてこいってうるさかったのに」

「ま〜、見た目よりやる事やってればいいからなウチは。だがお前くらいだぞ好き好んで職員室に入りびたるのは。」

「職員室の匂い好きなんだよね〜。」

出席名簿の表に目を向ける神奈を横目で見る

「教室に居ずらいのか?…なんてお前はそんなやつじゃねーか…」

「分かってんじゃんー。合格」

「ところでお前、黒と白と仲良いみたいじゃねーの。」

「は?せんせーもそんな王子とか呼んじゃってんの?!きっも。」

「王子なんか付けてねーだろ。だがそう呼ばれてたから白と黒って呼びやすいようにはなったな。」

「ふーん。別に話しかけてくるから。仲良いとは違うんじゃない?それにバカズキの場合は仲良しとか想像するだけでサブイボ出るもん」


「いいね〜青春じゃね〜の。俺も戻りて〜な。お前ぐらいの時に」


「えー、そしたらせんせーあたしと会えてないじゃん。過去を振り返る男はモテませんよ」

「可愛い事言うね〜、振り返らなくてもモテませんよ」