放課後になり、女子達も落ち着きを取り戻し
2年A組の王子様二人は抜け殻の様になっていた。


「まさかあんな状態になるなんてね…」

川口春奈は神奈の目の前で腕を組む

「あんたの声がデカいからでしょ…」

「白王子と黒王子は今じゃ1年生にも人気だからねえ、あんたに告白したって噂はすぐに流れるわよ。罪な女ね」


隣で抜け殻になっている二人は疲れきったまま熟睡していた。


「あたし考えても考えても分かんない。」

「しょーがないことだよそれは…時間掛かってもいいからって事でこの二人もあんたに告白したんだから、」

「一生分からなかったら?」

「それは残酷ね。生き地獄よ」

「あたしより川口春奈をオススメしたいよ〜」

「あんたあたし達にだいぶ失礼な事言ってるけど?」



夕日が照らす教室で神奈は寝ている二人を
見つめる。

川口春奈はそんな神奈にやれやれと呆れながらも心配する。