「あんたらいつも一緒にいるよね」
ミルクティーに口をつけながら
神奈は喋る
「俺たち保育園の頃から一緒だからね?」
「まー、」
「和樹も小さい時は優しくてよく笑う子だったんだけどね。」
「へー、全然想像つかなーい。」
「中学入ってから笑う事が減っていったんだよね。」
チラっと和樹を見る樹に怪訝な顔をする
「でもバカズキって面白いとこあるよね」
「は?」
「女子が苦手なくせにあたしには話しかけてくるでしょ?おもろしくない?」
「何言ってんのお前」
「バカズキが授業中教科書の偉人に落書きしてるのあたし癖になっちゃって、次はどの偉人にどんな落書きすんだろーとか楽しみになってるんだね〜」
こいつ…
赤くなる和樹に面白くなさそうなする樹
「神奈ちゃんって何気に和樹の事見てるんだね?」
「そりゃ隣の席だから見ちゃうでしょ?」
「妬けるな〜」
ギロっと樹に睨まれる和樹
「でも樹も先生に当てられたあとの顔は冷酷だよねー?笑顔貼り付けてるけどなんで俺にあてんだよばりの態度してるよね?」
図星食らったよーな顔をする樹に今度は
ニヤニヤと嘲笑う和樹