そして土曜日を迎えた。

私服の神奈は大人な女性で通行人も振り向くほど目立っていた。

「あ、和樹〜、おはよー」

「おーす。」

「おはよ二人とも!!」


?!


知った声が聞こえたよーな。

横を振り向くと笑顔を振りまく樹の姿

「…抜け駆けはよろしくないよ。」

俺の耳元で悪魔の囁きをする

「なんだー。樹も約束してたんだーなに?サプライズ的な?」


このクソアマなんでそんな呑気なんだよ!!

俺はお前と二人で行く気満々だったんだよ

隣でほくそ笑んでる樹を睨みながら

ケーキバイキングへと向かった俺たち